松ボックリがあったとさ…
2009年 02月 09日
1月23日のブログに出てきた"タルク"。
きっと誰も覚えていませんよね。
えーと
金属製のパイプを半田付けする時に熱で変形するのを防ぐために塗る液体。
その液体が接着剤とタルクで出来ていると書いておりました。
タルク。
なんかすごい名前。
硬派です!
ずっとどんな物なんだろうと思っていたのですが、今日とうとう拝謁を賜りました。
これがタルクです。
予想通りの硬派な外観。
中学校の化学室の薬品棚を思い出します。
中身は白い粉です。
さて。
タルクというのは"滑石"の英語名です。
滑石というのは鉱物の中でも、最も柔らかいものなんだそうです。
モース硬度が"1"だとかで、爪で傷をつけることが出来るそうな。
ちなみに爪の硬度は"2.5"。
用途は、粉末にして黒板用のチョークだとかベビーパウダー等々。
工業製品にも多用されています。
面白いのは化粧品。
ファンデーション、アイシャドウ、口紅、エトセトラ、エトセトラ…
実は、女性にはとても身近なものでした。
世の女性はタルクに足を向けては眠れない!
さて、そんな素敵なタルクを使って今日どんな作業をしているのかというと。
こういうものに歯ブラシでタルクの粉末を擦り込んでいます。
またまた、不思議な物体登場。
この大きなスタンプのような物体はパイプの一部です。
木管のフタです。
正しくは"閉管"の木製パイプのフタ?
閉管というのは口が閉じてあるパイプのことです。
ちなみに閉じてないパイプ(普通のパイプ?)は開管といいます。
閉管にするとどうなるかというと同じ長さで1オクターブ低い音を出すことが出来るのです。
オルガンのパイプの長さは"フィート"という単位で表します。
数多あるパイプの種類の中で、規準となるパイプを8フィート管といいます。
規準というのは"譜面上の音"と"弾いている鍵盤の音"と"実際に鳴っている音"の高さが同じということです。
さて、8フィート(8’と表記します)というのは約2.44m。
この長さのパイプで出る音はヘ音記号の下第二線のドの音。
うーん。
言葉で書くと分かりにくい。
音の高さとパイプの長さの関係については こちらの図を見てください。
ちなみに、8’のオクターブ下の16’のパイプは4.88m。
さらにオクターブ下の32’はなんと9.75m!ということになってしまいます。
さあ大変!
と。ここでパイプの収納にお困りの奥様に朗報!
閉管を使用することで半分の長さで同じ音の高さが実現できます。
というわけです。
いや、他の理由もあるんでしょう、きっと…。
で。 フタです。
このフタ、正式名称はドイツ語で"Stöpsel"。
Yさんのブログに製作過程がアップされています。
木管を作る 3
ぜひご覧じろ。
外側に付けてある皮が長い間にパイプにくっついてしまわないようにタルクを擦り込むんだそうです。
タルク万能!
フタの付いた木製パイプはこんなです。
四角いけど金属のフルー管と同じ仕組みです。
フタの取っ手、分かります?
この取っ手を握ってフタの高さを変えることで調律をします。
ちなみにこのフタ。
"Stöpsel"は日本語では"調律栓"と訳すようです。
ということで3時の休憩、お茶の時間です。
そしてテーブルの上には、何故か大きな松ボックリが…。
(M)
きっと誰も覚えていませんよね。
えーと
金属製のパイプを半田付けする時に熱で変形するのを防ぐために塗る液体。
その液体が接着剤とタルクで出来ていると書いておりました。
タルク。
なんかすごい名前。
硬派です!
ずっとどんな物なんだろうと思っていたのですが、今日とうとう拝謁を賜りました。
これがタルクです。
予想通りの硬派な外観。
中学校の化学室の薬品棚を思い出します。
中身は白い粉です。
さて。
タルクというのは"滑石"の英語名です。
滑石というのは鉱物の中でも、最も柔らかいものなんだそうです。
モース硬度が"1"だとかで、爪で傷をつけることが出来るそうな。
ちなみに爪の硬度は"2.5"。
用途は、粉末にして黒板用のチョークだとかベビーパウダー等々。
工業製品にも多用されています。
面白いのは化粧品。
ファンデーション、アイシャドウ、口紅、エトセトラ、エトセトラ…
実は、女性にはとても身近なものでした。
世の女性はタルクに足を向けては眠れない!
さて、そんな素敵なタルクを使って今日どんな作業をしているのかというと。
こういうものに歯ブラシでタルクの粉末を擦り込んでいます。
またまた、不思議な物体登場。
この大きなスタンプのような物体はパイプの一部です。
木管のフタです。
正しくは"閉管"の木製パイプのフタ?
閉管というのは口が閉じてあるパイプのことです。
ちなみに閉じてないパイプ(普通のパイプ?)は開管といいます。
閉管にするとどうなるかというと同じ長さで1オクターブ低い音を出すことが出来るのです。
オルガンのパイプの長さは"フィート"という単位で表します。
数多あるパイプの種類の中で、規準となるパイプを8フィート管といいます。
規準というのは"譜面上の音"と"弾いている鍵盤の音"と"実際に鳴っている音"の高さが同じということです。
さて、8フィート(8’と表記します)というのは約2.44m。
この長さのパイプで出る音はヘ音記号の下第二線のドの音。
うーん。
言葉で書くと分かりにくい。
音の高さとパイプの長さの関係については こちらの図を見てください。
ちなみに、8’のオクターブ下の16’のパイプは4.88m。
さらにオクターブ下の32’はなんと9.75m!ということになってしまいます。
さあ大変!
と。ここでパイプの収納にお困りの奥様に朗報!
閉管を使用することで半分の長さで同じ音の高さが実現できます。
というわけです。
いや、他の理由もあるんでしょう、きっと…。
で。 フタです。
このフタ、正式名称はドイツ語で"Stöpsel"。
Yさんのブログに製作過程がアップされています。
木管を作る 3
ぜひご覧じろ。
外側に付けてある皮が長い間にパイプにくっついてしまわないようにタルクを擦り込むんだそうです。
タルク万能!
フタの付いた木製パイプはこんなです。
四角いけど金属のフルー管と同じ仕組みです。
フタの取っ手、分かります?
この取っ手を握ってフタの高さを変えることで調律をします。
ちなみにこのフタ。
"Stöpsel"は日本語では"調律栓"と訳すようです。
ということで3時の休憩、お茶の時間です。
そしてテーブルの上には、何故か大きな松ボックリが…。
(M)
by miyazaki-organ
| 2009-02-09 00:39